直達喉頭鏡と光源付額帯鏡

岡田和一郎先生の手術風景の写真をご覧下さい。現在の手術室とはだいぶ違います。手術室は医学生が見学できるように階段講堂になっています。当時の電灯は明るくないので、手術室には採光を考えた窓があります。

患者さんは手術台から頭をはみ出して首を反り返らせていて(懸垂頭位)、岡田先生が口からのどをのぞき込んでいます。
(東京大学医学部1916年卒業アルバムから許可を得て掲載。東京大学医学部図書館蔵。)

同じ写真の拡大写真です。岡田先生の額帯鏡の形状と、手術台に固定された支柱に注目して下さい。恐らくKillian氏の喉頭鏡と考えられます。
(東京大学医学部1916年卒業アルバムから許可を得て掲載。東京大学医学部図書館蔵。)

岡田ミュージアムには、この時に岡田先生が使用した光源付額帯反射鏡が保管されています。

岡田先生が使用した光源付額帯反射鏡です。R. Nagashimaと刻印があります。永島廉平(ながしまれんぺい)は永島医科器械の創業者です。

キリアン氏懸垂喉頭検査法についての掛絵もあります。直達喉頭鏡の実物は残念ながら見つかりませんでした。(発見したら改めて紹介します。)

キリアン氏懸垂喉頭検査法