東京大学耳鼻咽喉科でのMRIの指針
東京大学耳鼻咽喉科でのMRIの指針
人工内耳を装用する患者に対するMRIについて
人工内耳はその構造上磁石を有しており、MRI撮影に影響があります。人工内耳周囲にアーチファクト(画像の乱れ)が生じ診断が難しいだけではなく、内部磁石がMRIの磁場でけん引されることによる疼痛、磁石の脱落などが起こりえます。人工内耳装用者においてはMRI撮影前に、MRIをオーダーする診療科からそのリスク説明を受けていただき同意書の署名を行っていただくことにいたします。さらにMRI当日は耳鼻咽喉科医師が人工内耳埋め込み部位をバンドで固定した後MRI撮影を行うことといたします。MRI撮影時は医師が立ち会いをしますので、検査中・検査後異常があった場合は立ち合い医師に伝えていただければ、耳鼻咽喉科医師が診察を行います。耳鼻咽喉科外来の都合上MRI撮影は火曜日または木曜日の午後とさせていただきますのでご了承ください。また、他院で手術をされた方につきましては手術を行った病院に植え込まれた人工内耳の機種を確認いただく必要がございますのでご協力をよろしくお願いも仕上げます。
耳鼻咽喉科 人工内耳・人工聴覚器センター
樫尾明憲