耳コースの一週間の流れ
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | |
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AM | 手術 病棟処置 |
8時00分~ 術前検討会 9時00分~ 准教授回診 教授外来 小児難聴外来 |
病棟処置 病状説明 |
8時~ 手術報告会 9時30分~ 教授回診 |
手術 病棟処置 |
PM | 手術 | 13時~ 難聴外来 |
術前検査 病棟業務 ABR検査 |
13時~ 中耳炎外来 18時00分~ 抄読会・集会 |
手術 |
教授以下スタッフを筆頭に助教3人が中ベンとなり、その下に研修医が2-3人つく体制で行います。土曜日・日曜日は中ベンと研修医1人が出勤して病棟処置を行います。
手術日
週2回、一日平均2件の手術を行います。平均週2件の担当をします。教授・准教授・講師が主に執刀を行い、研修医および中ベンが助手を務めます。1件当たり平均1から3時間程度の手術で、遅くても6時ごろには2件とも終了します。
入室後は準備するべきことがたくさんあります。体位変換、マイクロのカバー、布かけなど確実にこなすことで手術のイロハを学んでゆきます。
助手は側視鏡で術野を観察します。解剖学的名称など質問が飛んできます。気を抜く時間はありません。
チャンスがあれば側頭筋膜採取、乳突削開など行うこともできます。
「チャンスはいつ訪れるかわかりません。若いころは、そのチャンスを逃さぬよう、助手といえど常に緊張感を持って手術に望み、技術を習得しました。」山岨教授のお言葉です。
術後の指示出しは重要な仕事です。術後合併症の確認、術後安静度・点滴指示など多数あります。
術後の仕事が一段落したらば、手術検討会に向けてオペレコを作成します。中ベンとDVDを確認したり、解剖学書・側頭骨標本など用いながら作成します。この作業を通じて複雑な耳の解剖を学んでゆきます。作成したオペレコは術者に毎回チェックしてもらい、間違いを指摘してもらいます。
病棟処置
手術患者の処置は毎日行います。顕微鏡は3台あり、大ベン・中ベンが指導を行います。清潔操作を守るように徹底されます。患者の呼ぶ順番にも気を配らねばなりません。
処置道具の準備も大切な仕事です。いかに必要なものをそろえるか。いかに適切な道具を渡すか。知らずのうちに適切な処置対応が身につきます。顕微鏡はTVモニターが付属しており、耳内処置も観察・学習可能です。当然ですが直接見ることも大切です。
術前検査
術前患者に対しては平衡機能・味覚・顔面神経・通気などの評価を行います。
平衡機能検査
電気味覚検査 術前鼓膜所見
専門外来(難聴外来・中耳炎外来)
研修医は一回の外来毎に2-3人の初診患者を診ます。詳細な問診を取り、鼓膜所見をとった後、純音聴力検査・語音聴力検査などを元に患者の診断・治療方針を自分なりにまとめあげます。その後、大ベンが患者を診察し、所見の誤り・治療方針の考え方の指導を受けます。外来終了後はカンファを行います。他の研修医の診察した症例も検討することでより多くの症例を学ぶことができます。
ABR検査
難聴閾値測定・聴神経腫瘍精査・機能性難聴の診断などに威力を発揮します。最近は小児人工内耳患者の増加により小児の難聴精査目的での検査が多数を占めます。
ABR検査については検査技師が行う病院が多い中で、当科ではあえて研修医のうちからABRを取れるように訓練します。外病院に出てからここでの経験がいざというときに役立ちます。