Bezold-Edelmann Continuous Scale(Bezold-Edelmann式連続音叉)など

岡田ミュージアムには大小様々な音叉があります。最も頻用されたのはFriedrich Bezold(1842-1908、ドイツ人、耳科医)とMax Thomas Edelmann(1845-1913、ドイツ人、医療機器製作者)が1894年に作成した連続音叉です。オージオメーターの登場までは聴力検査に使用されていました。それぞれの音叉はC1やC2といった、音階を表す刻印があります。

これを用いてどうやって聴力検査をしたのでしょうか?ヒントは箱に貼ってある「減衰度」のメモです。例えばG3音叉は1.0 dB/secの減衰率と書いてあります。難聴者が聞こえなくなってから、健聴者(多くの場合は検査者)が聞こえなくなるまでの時間を測り、それに減衰率をかけたのです。

巨大な連続音叉です。かなり低い音が出ます。

EDELMANN MUNCHEN Cと刻印があります。

永島廉平による複製です。箱の左上にはそれぞれの音叉の減衰率が貼ってあります。
帯には「Der Ermesser, Prof. Dr. H Tanabe (改行)Herstellung in R Nagashima Co, Hongo ,Tokyo」とあります。

箱に減衰度のメモが貼ってあります。