耳鼻科医のバイブルと言えば
医学生、研修医、専門医、研究者の方々におすすめの本を紹介します。東大耳鼻科と関係の深い本ばかりです。
「新耳鼻咽喉科学 改訂第11版」南山堂
切替 一郎(原著)、野村 恭也(監修)、加我 君孝(編集)
医学生や研修医に限らず、専門医になっても、体系的に耳鼻科を学ぼうとする人がまず手に取るバイブル的な本がこれでしょうか。1967年に第5代の切替教授によって書かれて以来11回もの改訂を重ねており、他大学の先生からも「まずは『新耳鼻』から」「困ったときには『切替』に当たれ」と支持されている本です。
注:こちらは一冊本ですが、五巻組の網羅的な本といえば「新 臨床耳鼻咽喉科学」ですね。
「耳科学アトラス 第4版 –形態と計測値–」丸善出版
野村 恭也、原田 勇彦、平出 文久、小林 一女、木村 百合香(著)
耳科学を志す医師と研究者の必携の書といえばこの本。昨年改訂4版が出版されたばかりです。副題の「形態と計測値」のとおり、側頭骨構造を数値で示した本として世界でも類を見ない存在です。豊富なイラストが含まれ、「耳科学の古典」であるにもかかわらず、何度読み返しても新しい発見が得られる本です*1 。
「耳鼻咽喉科・頭頸部外科研修ノート 改訂第2版」 診断と治療社
永井 良三(監修)、山岨 達也、小川 郁、丹生 健一、久 育男、森山 寛、宇佐美 真一(編集)
こちらは研修医や専門医を目指す方々におすすめの本です。評判の高い「研修ノート」シリーズの一冊。若手医師の心構えから解剖・検査・疾患・手術、書類の書き方や最新トピックスまで164項目を収載した、網羅的な本です。
注:「耳鼻咽喉科診療マニュアルー専門医コース(金原出版)」もコンパクトにまとまっていて良い本でしたが、残念ながら現在は販売されていません。
*1:2018年4月2日、新人専攻医が最初に教授からプレゼントされた本は何だったでしょうか? 答えはこちらをごらんください!
投稿者:webmaster