先輩医師の生の声をさらに掲載します。
「いろいろなチャレンジに悩みつつも日々楽しく前向きに取り組んでいます」
「留学は非常に刺激的で得がたい経験です」

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留学を終えた医師の声

Harvard大学/Tufts大学(2019年-2020年)

西嶌 大宣(H16年 大阪大卒)

私は初期研修後、2006年に東京大学耳鼻科に入局しました。入局後は大学病院や市中病院で臨床に従事する中で鼻疾患を専門とし、鼻科学に関する研究に取り組んできました。
2019年から2020年の1年間はアメリカボストンのHarvard大学およびTufts大学へ留学する機会を得ることができました。留学先では嗅覚の研究に従事し、最先端の生命科学の研究者や情報を間近で感じることでき、得難い経験となりました。帰国後も共同研究をつづけながら嗅覚障害の新しい診断や治療方法を検討しております。留学では研究に集中してマイペースに働くことができる一方で、積極的に行動しないと何も進まないという境遇でもあり、柔軟性をもって積極的・自主的に行動をしていく力の大切さを感じました。
また生活面では家族と供に渡米し、楽しく充実したアメリカ生活を過ごすことができ、仕事だけに留まらない有意義なライフイベントとなりました。
留学は不十分な英語力や慣れない生活習慣等からの苦労することもありますが、それ以上に得られたものは大きかったです。東大耳鼻科では日頃から各自が興味の持ったことを自主的に独創的に取り組むという風土があり、海外でも渡り合っていける様な自主性を身に着けることができます。

ミシガン大学(2012年)

上羽 瑠美(H15年 奈良県立医大卒)

平成15年に東京大学耳鼻咽喉科に入局し,医師15年目になります.
私の専門は喉頭疾患で,特に嚥下障害の臨床に情熱を注いできました.
研修医終了後より,症例豊富な関連病院勤務(NTT東日本関東病院,都立神経病院,亀田総合病院)を経て,現在は東京大学医学部附属病院で,様々な疾患による嚥下障害や喉頭疾患の診療に取り組んでいます.
診療にあたり,私が意識していることは「広く見る,先を読む,前を向く」です.つまり,障害だけでなく全身・全体をよく評価し,治療後の状況を想定し,患者のためにどうすべきかを常に念頭に置いて治療方針を考えています.
我々の医局では,各疾患に対して専門チームが診療にあたるため,専門性の高い治療を患者さんに提供することができます.しかし,専門分野に限定せずいろいろなことにチャレンジすることもできます.学生時代からのテニス好きが高じて,スポーツドクターの資格も取ってしまいました.
私は喉頭専門家を自負していますが,食べることが大好きなので,嗅覚や食品科学分野にも興味があります.日常診療で生じた疑問を解決するため一念発起し,8年目から基礎研究も始め,2012年にはUniversity of Michiganに留学し,嗅覚研究と海外生活を満喫することができました.基礎研究ではタバコや加齢と嗅覚の関係,飲み込みやすいとろみやおいしいゼリーの食品物性,3D動画による嚥下運動解析など,追及したいテーマが尽きません.最近では,ゼリーのレシピをクックパッドに投稿しています.
常に「人を治す手伝い」ができる医者でありたい・・・と思い,悩みつつも日々楽しく前向きに取り組んでいます.この医局では,やる気を実行につなげる土壌,気風があります.多くの先輩方や支え合える仲間,やる気に満ちた後輩達にいつも感謝しています.

ジョンズホプキンス大学

牛尾 宗貴(H9年 弘前大卒)

卒後13年目の牛尾宗貴と申します。弘前大学出身です。13年前には現在の臨床研修制度がなかったので、 私の場合は2年目の中ほどまで研修医として大学で過ごし、 その後は関連病院(国立東静病院、東京警察病院、社会保険中央総合病院)で研修を積みました。 当教室は東京都内を中心に多くの関連病院を有しているため、複数の上司のもとで学ぶ機会が得られます。 これは、多くの選択肢をもつ思考法と高い適応力の養成につながる、当教室の良い点ではないかと思います。
私はその後7年目に帰局し、主にめまい平衡関係の臨床と研究に携わっておりますが、 11~12年目にかけてジョンズホプキンス大学で研究する機会を、また13年目にはミシガン大学で短期間研修する機会を与えられました。 留学は非常に刺激的で得がたい経験となりますが、本人の主体性やアイディアが重要視されます。 一方、「学びて思はざれば則ち罔く、思ひて学ばざれば則ち殆し」といいますが、当教室で教育を受けると勉強し、 考え、また勉強するというプロセスが自然と身に付きます。これは、柔軟な思考法と海外でも通用しうる応用力の養成につながる、 当教室の良い点ではないかと思います。