血色素計

Ernst von Fleischl-Marxowが考案した血色素計です。

耳鼻科の医師がヘモグロビンを測るの?と思われるかも知れませんが、以前は臨床検査やX線検査は各科の若手医師が担当していたのです。第二次世界大戦の終戦後、GHQによって米国式病院管理が導入され、東大病院では1955年(昭和30年)に臨床検査部が設置されました。設置当初は各診療科から医師を派遣して運営していましたが、1958年(昭和33年)から衛生検査技師(のちに臨床検査技師)が養成されるようになりました。関連法や国家試験制度などが整備され現在に至っています。

血色素計(Hämometer)。オーストリア C. Reichert社製。1870-1880年。

血色素計。ピペット、レンズ、丸ガラス板、定規などで構成されています。